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会社は毎日つぶれている (日経プレミアシリーズ)

  • 2009/10/06(火) 16:43:14

会社は毎日つぶれている (日経プレミアシリーズ)
西村 英俊
会社は毎日つぶれている (日経プレミアシリーズ)
定価: ¥ 893
販売価格: ¥ 893
人気ランキング: 59位
おすすめ度:
発売日: 2009-01
発売元: 日本経済新聞出版社
発送可能時期: 在庫あり。

修羅場で大手商社を再生させた著者のメッセージから経営者は学ぶことはたくさんある
 本書は元双日CEO西村氏が「社長の仕事とは何か?」を経験からまとめたものです。不況が長引くなか、社長は何をするのか、かじ取りを間違えたり、責任転嫁をしていれば本書タイトル「会社は毎日潰れていく」ではないが、崖っ淵に追い込まれるだろう。

 修羅場で大手商社を再生させた著者のメッセージから経営者は学ぶことはたくさんあるように思います。

社長とは ?緊張と孤独に耐える-
社長とはどうあるべきかと問うた、社長論だ。
著者は双日の初代社長。
まさに会社がつぶれるかどうかの瀬戸際を最高責任者として経営を指揮してきた。

最初から最後まで、
経営者としての心構え。
投資家・メディアとの接し方、時間の使い方、リスク対応についての記述(7?10章)に膝を打った。
会社経営の倫理の章(12章)も、社内の研修などとは比較できない説得力だ。

会社は毎日普通に社員が働き、商品が売られていくが、
我々社員と社長では目に映る光景は全く異なるのだ。
社長は大変なポジションだ。

社長は日々会社をつぶすリスクに対して緊張し、孤独に耐えている。
意思決定を最後に下す唯一の権力者。
敵も作ることもあるだろうが、それも会社をつぶさないため。
本来的な経営の非情の意味が分かった。

社長の発想、心持ちがここまではっきり書かれた書物は、
今まで読んだことがなかった。
通常の社長本はもっときれいにまとめられて、
経営の苦しさや畏れを記述することはない。
そこが本書と異なる。

多くの人に読んでいただきたいと思う。
お勧めです。

社長はむろんのこと、役職員が一読するに価する良書です。
実質、経営破綻していた日商岩井を、ニチメンとの統合による「双日」の設立で、ここまで生き延びてきた経緯を、著者の立場で書けるぎりぎりの範囲まで綴ってあります。
本著は、直接には社長に「心すべき」を訴えていますが、内容は社長のみならず、役職員も一読するに価します。
著者は下記をとくに訴えています。

「高い志」を持つこと。決して自分の名誉欲であったり金銭欲であったり、身近な自分本位のものであってはならない。たえず緊張感を持続し、会社としてダイナミックリスクコントロールのシステムを作り定期的にチェック項目を点検する。事故や失敗に関する情報で、部下の「大丈夫」という報告ほど信じていけない情報はない。「異常ありません」「予定通りです」との報告にも安易に満足してはならない。
社長みずからが自信を持ち続けねばならない。その自信は、構築したシステムで自分の頼れる情報と分析を持ち続けるという作業の積み重ねから生まれる。

アナリスト(証券、金融市場の人たち)とメディアとの対応にて、まかり間違ってもこの人たちを怒らせてはいけない。かれらは会社にとってはときに危険な人物にもなる。株主の意向(と称して)毎年の成長を求めてくる。業績が悪くなったと決め付けた相手には、どんどん悪いことを拾って書いてくる。水に落ちた犬は叩かれる。否定的評価を並べられると会社の評価は一度に下落、格付けと信用の低下で資金繰りの悪化、取引先からは見捨てられ、相乗効果で株価はますます低下する。アナリストやメディアには流行のキーワードがある。これには敵対してはいけない。彼らのキーワードに添いながら、わかりやすく工夫して辛抱強く説明しなければならない。市場のアナリストの信用を得るには継続する対話と透明性を高めることを、あきらめず、わかってもらえるまで流行のキーワードを駆使して説明しなければならない。

著者は半年間で6000億円の資産処分、損失額は4800億円、350件の事業整理という桁違いの荒療治をやり遂げ、同時に金融機関から優先株式の引き受けを得て、資本の増強を果たした。(優先株の買い入れ消却もすでに済ませている)
その過程でロンドンの金属取引市場で、銅とアルミの地金の先物取引で社内のルールを逸脱した相場取引で160億円の損失が発生した。著者は「ただちに清算、公表せよ」と内部の反対・慎重論を押し切って強く指示、わずか一日、正味4時間の市場内で損失を最小限度に抑えて取引を収拾した。普通にやれば1週間はかかる清算取引であり、業界では奇跡として秘かに賞賛を得たが、この離れ技をやりとげたのは他ならぬこの事故を起こしたその本人たち。しかし著者は懲罰委員会の決定によって当事者たちを退職させた。泣いて馬謖を切ったのである。社長としての決断は会社に緊張感をもたすための英断だった。不祥事は外部に知られる前に発表すべき。外部に先に洩れて、「隠蔽体質」との烙印を押されては、さらなる信用の失墜をもたらす。

著者を若い時から知っている日商岩井OBの私であるが、著者には心から「あっぱれだった」と称賛し、多くの企業人が本著を読まれることを期待し、レビューとして書かせていただいた。

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